生きづらいを感じるとき
あなたは、何となく生きづらいなあと感じたことはありますか?
どんな場面で、生きづらいと感じるのでしょうか?
例えば、
職場の人間関係がうまくいかない
周りの目が気になって、それだけで疲れてしまう
なかなか友達ができない
周りの音が気になり、自分のしたいことに集中できない
自分に合う仕事がなかなか見つからない
などでしょうか。
何となく生きづらいと感じる場合、いろいろな理由があります。
発達障がいなど、何らかの障がいのために、コミュニケーションを取るのが苦手だったり、刺激に対して敏感だったり。
また性格や育ってきた環境の中で身についた考え方のせいで、生きづらいと感じることもあるでしょう。
生きづらいと感じる原因が、環境からきている場合もありますよね。
どんな理由にしても生きづらいと感じる人にとっては、毎日の生活は大変だと思います。
他の人が自然にしていることでも、生きづらいと感じる人にとっては、一つ一つの行動にエネルギーを消耗するので、かなり疲れるかもしれません。
緊張したり、気をつかったり、肩に力が入ったりすることで、余計に疲れることでしょう。
疲れたら、無理せず休む
疲れたと思ったら、無理せずに休みましょう。
生きづらいと感じる人は、頑張り屋さんが多いので、必要以上に一生懸命がんばってしまう人もいるのではないでしょうか?
そんなにがんばらなくても大丈夫です。
自分のできることをできる範囲でやりましょう。
オーバーワークだと感じたときは、無理にでも、休んでくださいね。
仕事を休めるなら、思い切って2〜3日休んでもいいですし、そんなに休めないよと言う方は、午後から早退して、ゆっくりするのもいいですね。
仕事の合間にちょっと休んだり、休みの日も、ゆっくりできる時間を作ったり、自分が疲れていることに気づいて、そんな時は自分にやさしい気持ちで、身体や頭を休めてあげましょう。
マインドフルネス瞑想をすると、脳を休めることもできますよ。
マインドフルネス瞑想のやり方は、こちらのページをご覧くださいね。
そのままの自分を認める
そして次に大切なのは、そのままの自分を認めること。
他人といい関係が築けなかったり、仕事がうまくいかなかったり、友達ができなかったりしても、それはあなたが悪いわけではありません。
自分を否定する必要はないし、そんな自分でもOKと、ほめてあげましょう。
全部わざとしていることではないし、あなたはあなたなりに、その時にできることを一生懸命しているはずです。
そんな自分をよくやっているねと、認めてあげてください。
周りの刺激が気になる人は、辛いかもしれませんが、辛いと思っている自分を否定せず、周りの音がつらいよねと、自分で自分の気持ちに寄り添いましょう。
生きづらさを減らす工夫をする
例えば、職場で周りの目が気になり、落ち着いて仕事ができない場合、何か工夫することがないか、考えてみましょう。
上司に相談して、別の場所で仕事ができるように配慮してもらったり、音が気になるときは、耳栓をする、など、何か工夫できることはないか、考えましょう。
また人間関係がうまくいかないなら、他人と距離を取る工夫をして、最低限の関わりにしたり、苦手な人とは一緒にならないようにしたり。
自分に自信がなくて悩んでいるなら、少しでも自信が持てそうなことを探してみてはどうでしょう?
何か一つくらいは、得意なことはあるはずです。その得意なことを眠らせとかないで、それを生かす方法を考えましょう。
職場で、「私はこんなことができます」と周りに言ってもいいですね。
それなら、これをやってください、と自分の得意なことを頼まれて、それならうまくできるかもしれませんね。
楽しい時間を過ごす
うまくいかないことばかりに目を向けるのではなく、楽しい時間を過ごすことも大事なこと。
何か好きな趣味や、楽しめることがあれば、積極的に、楽しい時間を持ちましょう。
何も楽しいことがないと思っている人もいるかもしれませんが、きっと何か楽しめることはあるはずです。
子どもの頃や若い時に、好きだったことやよくやっていたことを、思い出してみてください。
もう一度同じことをやってもいいし、前からやりたかったけど、やったことがないことに新たに挑戦してもいいですよね。
例えば、ピアノを習う、演劇をやってみる、ダンスをする、山歩きをする、バンドで演奏する、カラオケで歌う、など、どんなことでもいいのです。
一人静かに、自分の部屋で、音楽を聴いたり、本を読んだり、映画を見たり、そんなことでもいいのです。
何か好きなことをして、楽しい時間を過ごして、少しでも生きづらいと感じる時間を減らしましょう。
思い切って環境を変える
生きづらいと感じる原因が、環境からきている場合は、思い切って環境を変えることも大事です。
引越しをする、転職をする、別居する、など、どれも簡単には決断できることではないと思います。
決断するまでには、いろいろな人に相談したり、自分に向き合ったり、何度も話し合ったりすることも必要になります。
行動に移す前には、いろいろな情報も集めないといけませんね。
十分な準備をして、最終的に決断したら、思い切って行動に移しましょう。
私の場合は、30代後半に初めてうつ状態の時になりました。そのときの原因は、仕事と夫婦関係の悪化だとわかっていたので、簡単ではなかったのですが、職場の人に何度も相談して仕事を辞め、同時に夫婦でも何度も話し合いをして、別居、離婚を経験しました。その時に毎週のようにカウンセラーに相談し、随分助けられました。
その後シングルマザーとして働いていた40代後半の二度目のうつ状態の時は、生きるのも辛い状況でしたが、思い切って環境を大きく変えることで、結果的に回復できました。
そのときは、全てのしがらみを捨て、人生やり直すつもりで、次男と二人で、お金も住むところも知り合いもない中、香川県から東京へ引っ越したのです。不眠症だったのが、東京へ来ると、ぐっすり眠れるようになっていました。
思い切って環境を変えることで、いつのまにか、生きづらいと感じることがなくなっていました。
私のように、同時にいくつかの環境を変えなくても、何か一つ小さなことから変えてみてもいいと思います。
例えば、職場の中で配置転換を希望する、転勤の希望を出す、近くで引越しをする、など、何かできることはないか考えてみてくださいね。
環境が原因で生きづらさを感じている時は、試してみてくださいね。