自分を嫌いになるとき
自分を嫌いになるのは、どんなときでしょうか?
自分の嫌なところを感じたとき
仕事がうまくいかなかったとき
周りの人から嫌われているような気がしたとき
一生懸命やっても、結果が出ないとき
子育てがうまくいかないとき
大きな失敗をしたとき
このようなことがあると、自分を嫌いになるかもしれませんね。
自分を嫌いになると、自信がなくなり、そのせいでいろんなことがうまくいかなくなる、という悪循環に陥ることがあります。
自分を嫌いになったとしても、ちょっと考え方を変えれば、その悪循環から抜け出せますよ。
出来事の事実だけを見る
何かうまくいかないことがあったとき、原因は自分にある、自分が悪かった、もっとこうするべきだと自分を責めたり、後悔したり。
そんなときは、自分のことを嫌いになるでしょう。
うまくいかないことがあったら、その出来事の事実だけを見ましょう。
自分がダメだと、自分を責めたり、否定したりする必要はありません。
その事実と自分を分けて考えるようにすれば、自分を嫌いになることもなくなります。
例えば、大事な試験のとき力を発揮できなくて、合格しなかった場合、もっと勉強するべきだった、本番に力を発揮するべきだった、と自分を責めるのではなく、ただ「力を発揮できなかった、合格しなかった」という事実だけを見るようにしましょう。
次からどうすれば力を発揮できるのか、どうすればもっと勉強できるのか、ただそれを考えればいいだけです。
もしかしたらその前に、本当にその試験に合格したいのか、そこから考えることになるかもしれませんね。
自分にとって必要ではないと気づいたら、その試験ではなく、別の方法を探してもいいし、本当にその試験に合格することが大事だと思えたら、勉強したいという気持ちが強くなってくるでしょう。
どちらにしても、試験の結果で、自分が悪いと責める必要はありません。
その事実と自分の責任を、分けて考えましょう。
自分が本当はどうしたいか
次に、周りの人に嫌われているような気がして、自分を嫌いになった場合は、どう考えればいいでしょうか?
その場合も、自分は本当はどうしたいのか、そこに注目しましょう。
本当にその周りの人たち、職場なら周りの同僚の人たちと、仲良くしたいのでしょうか?
友達として深くつきあいたい人たちでしょうか?
もしそうでないなら、たとえ嫌われていたとしても、それほど気にすることはないですよね。
他に大切な友人がいるなら、その友人を大事にし、もしも今はいないなら、これから出会う人を大事にしましょう。
全ての人から好かれることは不可能なので、嫌われているような気がしても、当たり前のことだと思えばいいのです。決してあなたが悪いわけでもないし、あなたに魅力がないわけではありません。たまたまあなたと相性が合わないだけだと思ってください。
それにもしかしたら、嫌われていると感じているだけで、実際は嫌われていない可能性もありますよね。
周りの人たちが、たまたま忙しくて、無愛想なだけだったり、もともと性格的に人見知りで、冷たい態度を取ってしまう人だったり。
絶対に嫌われていると思わなくてもいいし、自分のことを否定したり、ダメだと思う必要はないですよ。
自分の嫌なところを別の角度から見る
次に、自分の嫌なところを感じる出来事があって、自分を嫌いになったとき。
例えば、人前で話すことが苦手で、そのことに劣等感を持っている場合。
たまたま会議で発表する機会があって、その発表がうまくいかなかったとき、やっぱり私は、人前で話すのは下手だし、いつもうまくいかない、と思い、そのことだけではなく、自分の全てがダメなような気がして、落ち込んでしまうことがあります。
そんなときは、自分の苦手なところを別の角度から見て見ましょう。
物事は味方を変えれば、いいところが悪いところになるし、反対に悪いところがいいところにもなりますよね。
人前で話すのが苦手でも、一人一人と話すのは得意で、話しを聞くことは得意だとすれば、それは長所です。
自分では、会議の時の発表でうまくいかなかったと思っていても、それを聞いている人は、誠実な感じや率直な感じが伝わってきて、好感を持ったかもしれません。
事実はわからないですよね。
自信たっぷりに堂々と話す人よりも、一生懸命に話すあなたの姿に好感を持つ人は、絶対にいるはずです。
自分の嫌なところを感じたときは、その部分を別の角度から見るようにしてくださいね。