発達障がいを持つ夫に疲れた
発達障がいの夫に疲れたという声を、よく聞きます。
夫が発達障がいだと、普通の夫婦のようなコミュニケーションが取れず、普通の家族のようにお互いに支えあったり、気持ちを共感しあったりということができず、妻は疲れてしまうでしょう。
例えば、発達障がいの夫に対して、
いくら説明しても気持ちが伝わらない
真剣に悩みを話しても共感してもらえない
突然理不尽なことで攻撃される
約束を守らない
部屋を散らかしっぱなしにする
そんなことが繰り返されと、妻は疲れたと思うのは当然です。
孤立感や無力感、絶望感を感じ、抑うつ状態になったり、心身の不調を感じたりすることもあります。
カサンドラ症候群
「カサンドラ症候群」という言葉をご存知でしょうか?
ウィキペディアには、「アスペルガー症候群の夫または妻(あるいはパートナー)と情緒的な関係が築けないために配偶者やパートナーに生じる身体的・精神的症状を表す言葉」と書かれています。
発達障がいは、本人だけでなく、その妻や夫にも、身体的・精神的なしんどさをもたらします。
そしてさらに気を滅入らせるのは、妻が発達障がいの夫についての悩みを周りに話しても、なかなか理解してもらえず、わがままだと受け取られることもあることです。
わかってもらうためにエネルギーを使い、余計に傷ついたり、疲れたりします。
そんな発達障がいの夫に疲れた妻は、どうすれば楽になれるのでしょう?
身体に意識を向ける
発達障がいの夫に疲れたと思う時は、夫と距離を取りましょう。
距離の取り方は、その時にできる最善の方法で。
一時的に別居する、一時的に実家に帰る、同居しているが別の部屋で過ごす、リビングにいる時間をずらす、など。
そして、ゆっくり休む時間を取りましょう。
夫に振り回されずに、安心してゆっくり休むことが必要です。
頭でいろいろ考えることは止めて、自分の身体に意識を向けてみましょう。
身体はどんな感じですか?
どこか痛いところや違和感のあるところはありませんか?
忙しくしていると、気がつかないかもしれませんが、身体が何かのメッセージを伝えてくれているかもしれません。
例えば、背中に違和感を感じる、胸が苦しい、頭が重い、足が変な感じがする
など、何かを感じたら、その感じを否定せずに、認めてあげてくださいね。
いつも夫のことでいっぱいいっぱいで、自分のことは後回しにしてきたかもしれませんが、自分を労ってあげましょう。
自分自身に声をかける
身体からのメッセージを感じながら、自分自身に対して、声をかけてあげましょう。
よくやってるね
休んでいいよ
いつも大変だね
よく我慢しているね
などと。
本当はどうしたいのか
そして、自分は本当はどうしたいのか、自分に聞いてみてください。
本当は、
夫の言う通りにしたくない
夫の顔色を伺いたくない
自分の好きな方法でやりたい
やりたいことを我慢したくない
など、いろいろな思いが出てくるかもしれませんね。
ノートに書き出してみるのも、いい方法です。
そんな自分の思いを大事にしてください。
そして自分の本当にしたいことがわかったら、どうすればそれを実現できるのか、考えてみてくださいね。
もしも一人で自分に向き合うのが難しいときは、お手伝いできますよ。
お気軽に無料相談をご利用くださいね。